心理コラム “野の花のささやき”

#02.『私のプチうつ体験』

私が「プチうつ」かな?と感じた時の最初の症状は、
「なんだか体が重くてだるいな。息苦しいな。」というものでした。

その頃私は以前働いていた職場を辞めて、転職に向けて準備をしているところでした。
転職に有利になるようにと習い事をして、いくつかの資格を取ろうと最初は張り切っていました。
ところが、気がつくといつのまにか「何だか体が重くてやる気が出ない。」状態になっていたのです。

そんな日々が続く中、やらなくてはいけないことはたくさんあるのに何も手がつかなくなってしまいました。
「来月には検定試験もあるし、もうすぐ失業保険が切れてしまうので、その前にいろんな資格をとっておきたいのに」という焦りから、常にイライラしていました。
何も手につかない状態の中、自分自身を責めるようになり、気分がひどく落ち込み、自分の将来について強い不安を感じ、何の希望も持てなくなっていました。
時には「こんな自分は生きていてもしょうがない」と思うことさえありました。

そんな時、知人と話をする機会があったので、私は思い切って今の自分の状況を話してみました。

すると、その人も同じ様な経験がある方だったので、私のことをすごく理解してくれたのです。

それまでは「なんでこんなに苦しいのだろう。」と自分のことしか考えていませんでしたが、「苦しいのは自分だけではない」と気づいたことによって、気持ちに変化が起こりました。

話を聞いてもらったことによって心が軽くなったし、共感してもらうことで心強く思いました。
会話の中でアドバイスをもらうことも出来たし、何より、「こんな私のことを否定することなく認めてくれている」ということが安心感につながりました。
それまでの私は、たくさんのものをいっぺんに手に入れようとして空回りしていましたが、だんだんと「今は焦らずに、今日出来るだけのことをすればいい。結果が思ったようにならなくても、それはそれで仕方ない」と思えるようになりました。

「優先順位を決めて、地道にひとつひとつに取り組めばいい」こんな簡単なことさえも、うつ状態のなかで見失っていたのです。

それから私はゆっくりですが、徐々に回復することができました。

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